Development of Japanese Input Method for the Embedded Environments - 2005

昨今では携帯電話・PDA・家庭用ゲーム機・家電等にも高性能なCPUが搭載されるようになって来た。これらを総称して「組み込みシステム」と呼び、現代社会においては非常に重要な位置を占めつつある。

こうした流れの中、組み込みシステム上で日本語を入力する機会はますます増えていくことが予想されるが、日本語入力環境はまだまだ満足できるレベルに達しているとは言いがたい。また選択肢という側面から見ても、組み込みシステム向けの日本語入力環境でオープンソースなものがないという問題がある。

そこで我々は一般的な使用に耐えるのはもちろんの事、ニッチな要求にも答えられるオープンソースな入力フレームワークを組み込み環境向けに構築する事を提案する。

開発内容としては実用性を重視し、PC UNIX環境上で既に動いている入力用ソフトウェアanthy(かな漢字変換エンジン), uim(入力フレームワーク)を組み込みシステム向けに改良する。uimは2004年、anthyは2001年に未踏ソフトウェア創造事業に採択されたプロジェクトであり、開発実績が有る。

デスクトップ環境においては無視できていたような組み込みシステム特有の制限ををクリアし、組み込みシステム上で高効率入力環境を実現する事が本案件の主要な目的である。また併せて、デスクトップ環境向けの既存のソフトウェアを組み込み環境へと対応させる為のノウハウを情報公開する事により、既存のソフトウェアを組み込み環境に移植する際の敷居を低くしていきたい。

  • 開発代表者: 吉田 悠一(京都大学 工学部 情報学科 学生)
  • 共同開発者: 太田 一樹(東京大学 理科1類 学生)
  • PM: 高田 浩和(株式会社ルネサステクノロジ システムコア技術統括部 CPU開発第二部)